猫の手も借したい

暇を極めた時に更新します

Windows To Goで仮想マシンを殺せ

電車に揺られつつなので軽くまとめます。
進学してから1h30mも電車に乗ることがなくなったので久々の長旅で不安です。


現在の学校用マシンが紆余曲折あってLinux(Kubuntu)+VM上のWindows10 Eduになったことを以前の記事で投稿しました。

経緯

コーディングの実習は開発環境が動けばいいのでOSを問わないことと、Officeは使えないと厳しいのでVMで補うといった趣旨のことを書きましたが、状況が変わりました。

詳細は伏せますが出場する大会の都合でWindows向けでしか用意されていないツールを使う必要が発生したのです。
もちろんVMでも動くは動くのですが、
いわゆるプログラミング用のツールなので要求リソースが多めであり所詮第7世代のi3での仮想環境は厳しいものがある点と、
使用するコンピュータとのやりとりにVMでは不都合がある点で不満を感じます。

正直その"ツール"や"コンピュータ"が死ぬほど使えない仕様なのでいささか不本意ではありますがネイティブのWindows環境が欲しくなってしまいました。

Windows To Goという選択肢

Windows8の頃からですかね。USBドライブにWindowsをインストールする事によって自分の環境を文字通りモバイルできる技術があります。
自前のマシンを持ち運ばずに客先や派遣先で用意されたデバイスで普段の環境やツール群を再現できる画期的な発想です。

Linuxの世界ではUSBメモリへのネイティブインストールは当たり前のことでしたが、ややファッティなWindowsでも実用化されているのが驚きです。


さて、ここでネックになるのが使用できるUSBドライブです。
正式にサポートされているUSBドライブは馬鹿高く(64gbで一本5万とかします)、現実的ではありません。5万あればそこそこのノート買えますからね。

というわけでHDD/SSDで作成することにします。
サポート外になりますが、いわゆる外付けSSDで作成することができます。

学校がケチった...否、毎日背負って登校する学生の負担への配慮で軽量化された我がマシンからはディスクドライブが抜かれているのでそこにマウンタを噛ませてSSDを入れていましたが、最近ATAのエラーが出るようになりました。安物のマウンタを使っているのでこれが逝かれたのでしょうが、確率でエマージェンシーモードで上がるのも困り物なのでコイツを抜いて使うことにしました。

なお、USB2.0SATA変換アダプタを噛ませています。

Windows To Goドライブの作成

Windows To GoはWindows10 Enterprise及びEducationで作成出来ます。
確かに作成ツールが入っているのでEducationでも作成できるのですが、実際に書き込めるのはEnterpriseのイメージだけのようです。
サポートページでもEducationが書き込めるように読めたのですが実際は弾かれてしまいました。

しゃーないのでdismで強引に焼き込みます。
ちなみにdismを使えば本来作成できないUSBフラッシュメモリでの作成も可能なようです。寿命を著しく縮める上に実用に耐えうるかは知りませんが。


まずパーティションを切ります。
私は深く考えたくないのでBoot用に350MB、残り235GBを丸々システム用にしました。後から必要に応じて縮めます。

diskpartを使ってフォーマットしましたが、別にディスクの管理でもいいと思います。
フォーマット形式は
Boot: FAT32
システム: NTFS
とします。


次に、Windowsのインストールイメージをマウントし、source/install.wimをdismを使いシステムパーティションに展開します。Windows10 Education x64で2.0接続のSSDに20分くらいかかりました。


あとはBootパーティション
システムパーティション:\Windows\System32\bcdboot システムパーティション:\Windows /l ja-JP /s Bootパーティション: /f ALL
で書き込めば終了です。


初回起動時はOSの環境構築が走り、次の再起動でマシンのドライバなどの構築が走り、その次の再起動からまともに使えるようになります。

所感

正直驚きです。SSDとはいえ、USB2.0接続のストレージでいっさいストレスを感じなく自然にWindowsが動きます。
大会の為に構築しましたが正直VMから完全に移項してもいいくらいです。つーかそのうちします。

難点として思いつくのはアクセスランプが常時チカチカしててうっとうしいことと変換アダプタが抜き身なので死ぬほど熱いことくらいですかね。
2.0でも不満を感じませんが一応マシン側が全ポート3.0なので、3.0対応のまともなケースとアダプタを買うことにします。



慣れた環境をどのマシンでも再現できるのは非常に魅力があります。家でも学校でも全く同じ環境で使えるだけでかなりの恩恵がありますし今後のWindows環境はこれに一本化しそうです。